-鉄をテーマに古代から現代を視るプロジェクト-

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「総社プロジェクト」共催のご案内

鬼ノ城塾は「アートプロジェクトおかやま2016」の一環として開催される「総社プロジェクト」を共催いたします。そして塾長の林が「古代たたら」の操業を行い、村下(むらげ)職を務めます。またこれに続いて総社で開催される榎忠さんとのコラボレーションのアート展「忠・鐵・鬼」、の期間中に開催されるシンポジウム(榎忠×椹木野衣×林正実)にも参加します。榎忠さん、椹木野衣さんともに、鬼ノ城塾を支えてきて下さった方々です。
詳細は案内チラシ(PDF/940KB)をご覧ください。


鬼・鐵・忠

「アートプロジェクトおかやま」アーティスト・イン・レジデンス事業

趣旨・概要
「アートプロジェクトおかやま」では、地域にアーティストが滞在し、地域資源を活用した制作活動を展開するアーティスト・イン・レジデンス事業として、総社市を会場に「鬼・鐵・忠 ―鉄をテーマに古代から現代を視るプロジェクト―」を実施します。
鬼ノ城の麓、総社市の奥坂、東阿曽、西阿曽、久米、黒尾地区を古くは吉備国賀夜郡「阿曽郷」と呼び、古代からたたらが行われ、鉄の文化を持ち込んだ鬼(温羅)の末裔(鍛冶師や鋳物師)の暮らす鉄の町だったとされています。本プロジェクトは、その技術を伝承しようとしている林正実氏と、林氏の主宰する「鬼ノ城塾」で繋がりのある鉄の作家、榎忠氏とのコラボレーションによるアートプロジェクトです。林氏指導のもと、市民参加で古代たたらを再現し、そこから生まれた鐵と、鉄の作家榎忠氏の滞在制作によるアート作品を対比しながら古代から現代を見つめようとする企画です。

日程等(予定)

2016年4月下旬~ 松の木を炭焼き(和気町)
10月8日 砂鉄をとるWS実施(血吸川源流)  9:00~12:00 砂川公演管理棟前集合
10月5日~10日 建屋、土準備
10月11日~14日 たたら準備
10月15日 たたら操業5時~19時(砂川公園管理棟前広場)
「6世紀の吉備のたたら製鉄をできるだけ忠実に再現したたたらの操業」
10月20日~11月10日 榎忠氏の滞在制作と展示準備
11月11日~23日 展覧会「鐵と榎忠展」開催(総社アートハウス:総社市門田491)
11月12日(予定) シンポジウム「吉備と釜山(プサン)と榎忠を語る」開催
会場:総社市総合福祉センター 3階大会議室
出席者(予定):榎忠×椹木野衣(さわらぎのい)×林正実  司会:伊永和弘
開催時間:14:00~16:00   定員150名、入場無料
*総社で、そして釜山ビエンナーレ2016において鉄の作品を展示中の榎忠。その釜山ビエンナーレ2016の日本部門キュレーターを努めた美術評論家の椹木野衣。古代吉備のたたら再現で村下(むらげ)職を努める阿曽の鉄師の林正実。この3人が、鉄とアートを巡って熱く語ります。

 


榎忠(えのきちゅう)氏略歴
1944年香川県生まれ。70年「グループZERO」を結成し神戸を拠点に集団で繰り広げる数々のパプニングを展開。77年には「ハンガリー国へハンガリで行く」を実施。鉄の廃材や金属部品から生み出される機械彫刻やオブジェの作品を手がけ、近年の金属部品を丹念に磨き積み上げたインスタレーションには、榎のエネルギーと思いが感じられ、高い評価を得ている。2008年札幌宮の森美術館、2011年兵庫県立美術館での個展の他、2016年釜山ビエンナーレなど国内外で作品を発表している。神戸市文化賞、紺綬褒章などを受賞。


プロジェクトの記録

事前打ち合わせ
血吸川源流で砂鉄採集(榎忠さん参加/2016.10.8)
砂川公園管理棟前で建屋の建設開始(2016.10.6〜)
築炉(2016.10.12〜14)
操業(2016.10.15)
ケラ出し
シンポジウム(2016.11.12)